股関節のしくみ

以下の文章をまとめると

股関節は様々な関節や筋肉と連鎖し、良くも悪くも運命共同体です。

23種類の筋肉と関わっているため複雑な動きができて、身体の支えの役割をしてくれる。

股関節は膝や腰や骨盤と連鎖して動く。

あかり治療・鍼灸院では主に軟骨の炎症軽減・筋肉の疲労軽減・姿勢改善を行い、股関節の痛みを取り除きます。

多くの股関節痛の場合、筋トレは改善策にはなりません。

 

目次
股関節の役割
股関節に関わる筋肉
股関節は骨盤や腰といっしょに動きます。
その股関節の痛み、ひざが原因かも!?
骨盤の仙腸関節が股関節痛の原因の場合。
股関節痛の原因と正体
当院での股関節の施術例
最後に

股関節の役割

股関節は大きな役割が三つあります。

一つは可動性、二つ目が支持性(安定性)、三つめが無痛性とされています。

これらはそれぞれが重要で、単独で存在するわけではなく、お互いに連動しています。

例えば、痛みがあると動かすこともできずに不安定になることがあれば、安定していれば動きもスムーズで痛くないということもあります。

このように正の連鎖も負の連鎖も起こりえる運命共同体というのが股関節です。

 

股関節に関わる筋肉

股関節は実に23種類もの筋肉と関わっています。

これだけの筋肉と関わる関節は、身体の他の部位をみても数少なく、回したり・曲げたり・伸ばしたりなど柔軟に動かせるのは、これだけたくさんの筋肉と関わっているからです。

ですので、高齢になっても関節の自由度を高く保つには、ストレッチやセルフトレーニングを行い、ひとつひとつの筋肉へのケアが必要です。

23種類の筋肉のうち、ひとつでも動きが悪くなると、全体に動きに悪さが広がるということもいえます。

【関わる23の筋肉の一覧】

大殿筋、中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋、大腰筋、小腰筋、腸骨筋、大腿直筋、縫工筋、梨状筋、外閉鎖筋、内閉鎖筋、上双子筋、下双子筋、大腿方形筋、長内転筋、短内転筋、大内転筋、恥骨筋、薄筋、半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋。

 

股関節は骨盤や腰といっしょに動きます。

股関節・骨盤・腰部は密接な関係にあります、というよりも連動して動きます。

例えば、ラジオ体操の時に、腰に手をあてて体幹を後ろ側に反る動作がありますが、腰を反る動作のためには頭や首を後ろに曲げて、そのあとに胸部や腰部を反らしていかなければ、この反る体操動作は成立しません。

ご自身で行ってもらうとわかりやすいと思いますが、このような動作の場合、頭や首を後ろに曲げないと胸部や腰部を反ることはできないのです。

このように我々の身体には自然に筋肉や関節が連動して動いているのです。

そして、この連動が股関節の場合は骨盤と腰部に連動します。

仰向けに寝た状態で股関節を持ち上げると、途中から骨盤の後傾が加わります、そして、さらに持ち上げていくと今度は腰椎が後湾します。

このように我々の動作は自動的に、そして無意識のうちにいろんな箇所が連動しています。

言い換えると、ある一部の動きが悪いというのは、その部分だけが悪いのではなく、他の部分の悪さも影響を受けているということの証明でもあります。

しっかりと調和のとれた運動を行えないとスムーズとは逆に、痛みを作り出す原因となります。

 

その股関節の痛み、ひざが原因かも!?

股関節は骨盤や腰部と連動して動くと上記でご説明しましたが、それと同様にヒザも股関節と密接に関わります。

それはなぜかというと股関節に関わる筋肉の多くは膝関節に影響しているからです。

二つの関節に関わる筋肉のことを二関節筋(にかんせつきん)と言いますが、股関節と膝関節との二関節筋は他の関節よりも多く存在します。

例えば、仰向けに寝て股関節を持ち上げる(屈曲)動作をした時、膝を曲げている時と、曲げていない時では、太ももの持ち上がり方が大きく違います。

これは簡単に説明すると太ももの後ろの筋肉であるハムストリングスが張っているか、そうでないかが影響しています。

ハムストリングスは二関節筋であるので股関節と膝関節の両方に影響します。

膝を曲げていない状態で股関節を持ち上げるとハムストリングスは張っているので股関節の動きも制限してしまいます。

 

骨盤の仙腸関節が股関節痛の原因の場合。

仙腸関節とは骨盤を形成している関節です。

骨盤の形はお椀のような形状をしていますが、実は複数の骨が合わさって形ができています。

その中でも寛骨と仙骨をつないでいる箇所にある関節が仙腸関節です。

仙腸関節は股関節と腰の動きをスムーズにしてくれる橋渡しの役割があり、うまく役割が発揮できないと痛みを発症する原因となります。

仙腸関節が原因となる痛みには様々な種類があり、腰部・殿部・腹部・鼠径部・両脚などに痛みを引き起こすこともあります。

 

股関節痛の原因と正体

股関節の痛みが出る原因はいくつも考えられます。

ここでは特に多い変形性股関節症について述べていきます。

原因①摩耗した関節軟骨粉が原因の滑膜炎。
つまり→股関節の軟骨が長年の疲れや負荷によって削れて、その削れによってできた軟骨の粉が関節内で炎症を起こすこと。

原因②股関節周囲の筋肉や関節のだるさや痛みによるもの。
つまり→股関節に複数関わる筋肉や膝・腰周囲の筋肉の不調が原因で、股関節が正常な動きが取れずに痛みます。併せて靭帯や腱なども痛めます。

原因③股関節症が進行したため、軟骨が破壊・硬化したことによる痛み。
つまり→股関節にある軟骨が破壊されることで、本来クッションの役割をする軟骨がないため、骨同士が直接こすれ合って痛む。

 

当院での股関節痛の施術例

症状の大小はありますが、股関節痛の多くの方に以下の症状が診られます。
A.関節内の炎症
B.筋肉の疲労
C.関節・軟骨・靭帯への過荷重
などが当てはまります。

ですので当院では上記のABCの全ての症状を軽減を目指し、股関節のお悩みを解消します。
A.関節内の炎症→疼痛物質を取り除く施術・処置を行い、炎症の減少をさせる。
B.筋肉の疲労→筋肉・関節などに整体や鍼灸施術を行い、筋緊張の緩和と関節の可動性を回復させる。
C.関節・軟骨・靭帯への過荷重→過荷重部位の筋緊張を分散する施術を行います。併せて、姿勢や歩行や筋肉バランスを把握し、ストレッチ・矯正・指導を行います。

最後に

※これだけは最低でもしっかり覚えてください。

ここまでご説明した股関節の痛みに対しては筋トレは意味がないと覚えておいてください。
主に変形性股関節症の原因は筋肉が不足しているのではなく、筋肉が正常に動いていないため、関節や軟骨に過剰なストレスがかかったり、歩行や姿勢の不良で過剰な負荷がかかりすぎているためです。
姿勢や歩行を改善すれば、関節などへの負担は減少し、痛みを減少することができます。

また、当院に来られる患者様で「軟骨がすり減っているから痛いって先生に説明された」という方がおられますが、その説明では不十分です。
正確には、「軟骨から削れた粉が関節内で炎症を起こしていて痛い」もしくは「クッションとなる軟骨が削れて骨が露出し、その骨に直接的な刺激が伝わって痛い。」という意味であることを理解しておいてください。

 

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