ボールを投げた時に右肩の後ろの痛み(野球)

以下の文章をまとめると

野球でボールを投げる時に肩の後ろ側が痛い。

野球肩の原因の多くはインピンジメント症候群(衝突)である。

肩関節周囲の筋肉や腱板、肩甲骨や腕・肘にも施術を行う必要がある。

原因は投げ過ぎによる疲労や炎症。もしくは悪い投げ方の積み重ね(投球動作の不良)。

 

目次
ボールを投げる時に肩の後ろ側が痛い
野球肩とは?その原因とは?
いろいろあります、野球肩の種類
今回の患者様を施術した内容
硬式球を投げていることも原因の一つ
同じような症状でお悩みの方は当院まで

ボールを投げる時に肩の後ろ側が痛い(野球)

【症状:大阪市天王寺区 男性10代(中学生)】

数か月前から肩の痛みに悩んでいて、今では塁間程度の距離を少し強く投げるだけでも、肩の後ろ側にビキッと痛みが走るようになった。
扱っているのは軟式球ではなく、硬式球。
なので、サードからファーストまでをそれなりの強さで投げると痛くて、今は我慢しながら投げている。
最近では野球をする前後では入念にストレッチを行い、家では湿布を貼って寝ているけれども、どんどん痛くなってきている。
ポジション的に何十メートルも強い球を投げるだけではないので、サードとファーストの距離を強く投げられるように治したい。
整形外科でレントゲン・MRIを撮ったけれども筋肉や腱には異常は見られなかった。
寝てる時に痛みはない。

 

野球肩とは?その原因とは?

今回の場合、野球肩の可能性が非常に高いです。

野球肩とはボールなど投球動作を行った際に発症する肩周囲の障害を総称したものです。
主に肩周囲の筋肉・靭帯・関節を使い過ぎや、損傷が原因で、肩の前側・後側・外側など痛みが出る場所も人によって変わります。

いろいろあります、野球肩の種類

【野球肩と言っても、原因はいろいろあります。頻度の高い症状をご紹介します。】

1.インピンジメント症候群
野球肩の中で最も多いものがインピンジメント症候群です。
インピンジメントとは「衝突・挟まる」という意味があります。
肩を使う際に、靭帯や骨(上腕骨・肩峰)が衝突し、腱板が挟まれ関節内に炎症が起き、やがて炎症が蓄積され痛みとなって現れます。
度重なる投球動作や、負荷のかかる投球フォームが原因です。
同じような症状は特にテニス、バトミントン競技などラケットを移用した種目でもみられます。
これらのスポーツの共通点は腕を上に振り上げる動作を繰り返すスポーツということです。
肩を80度以上上げようとしたときに痛みやあげにくさを感じたときにはこの症状の可能性が出てきます。
※腱板とは・・・・いわゆるインナーマッスルのことで棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つの筋肉からなります。

 

2.腱板損傷
先ほど少しご説明した通り、腱板とは肩関節を構成する棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つによって構成されており、いわゆる肩のインナーマッスルのことを言います。
腱板損傷とはこの腱板が剥がれたり、破れたりすることです。
ボールを投げたり、ラケットを振ったりという動作の疲労が原因の場合や、転倒して肩をぶつけてしまったことで発症する外傷性の場合もあります。
特徴としては肩を上げる・下げるという動作が痛くてできない、他には夜間に寝ている時に痛くなったり、痛くて目が覚めるなどの特徴があります。

 

3.ルーズショルダー
肩に不安定な感覚や抜けそうな感覚があるをルーズショルダーの可能性があります。
生まれつきに(先天的に)肩の靭帯や関節が緩い状態で、通常以上に肩関節が動いてしまうため、周辺の組織が損傷しやすく痛めてしまいます。
4.リトルショルダー
子供の成長に過度な投球が原因で引き起こされます。
子供の骨は成長期にあり、骨の端には細胞が集まっています。
過度な投球によって骨が損傷し、痛みを発症します。

今回の患者様を施術した内容

今回の患者様の場合は前述した野球肩の原因の中でも多いインピンジメント症候群の可能性が高いと考えられます。

施術は主に以下に行いました。
・肩関節周囲と肩甲骨
・腱板に関わる筋肉

・首、腕、手首

①肩甲骨の可動域の低下がみられるため、肩関節整体と肩甲骨はがしを行い、肩甲骨の動きをスムーズにします。
②腱板の中でも太い筋肉の棘上筋・棘下筋には過度な筋緊張がみられるため整体を行い、さらに血流改善のカッピングを行い、過度な筋緊張の緩和をさせます。
③野球肩で悩みの方の多くは、肘や腕や手首にも負担や疲労が出ています。
そのため手首や前腕に対して筋膜リリース、上腕の屈筋・伸筋にも筋膜リリースを行います。
④最も熱感のある肩関節の後方にアイシングを行います。

※投球動作においてコッキングフェーズの間に肩関節を最大限に外旋した位置(ボールを握った手が頭の後ろにある位置)をトップにして、その位置からボールを投げてフォロースルーを行うまでに最大外旋から最大内旋に急激に動かしていきます。

この投球動作時に投球動作の不良(肩のひらきが速い・肘の位置が低い)があると肩関節の前方と後方に大きな負担が加わります。
不良な投球動作によって上腕骨と肩峰は衝突しやすくなり靭帯や腱や関節内に炎症が起きやすくなります。
さらにその動作を続けることで、どんどん疲労と炎症は広がり、毎投球時に痛みを感じるようになります。

 

硬式球を投げていることも原因の一つの可能性

今回の患者様の場合、硬式球を扱っていることもインピンジメント症候群を引き起こした原因の一つだと考えられます。
硬式球の場合、軟式球よりも大きくて重たいために、未成年の手のサイズではボールをしっかり握れず肩や肘に負担を感じやすいです。
また、個人的な見解ですと体幹・骨格の未発達の段階で硬式球を投げるというのも痛めやすい原因の一つと考えられます。
つまり、同級生と比べて小柄な体格の場合痛めやすい可能性が高いということです。
これは筋トレが足りないということではなく、単純に大人サイズのボールや重さに対応できずに痛めてしまうということです。
ですので、特に体幹が小柄な場合は筋トレよりも、人よりも投球フォームをきれいに調整することが重要です。
そもそも投げ方で肘・肩への負担は大きく減るため、例えば同じ100球を投げた場合でも軽減が見込め、なおかつ、理想的なフォームにより球速や遠投の能力アップが望めます。

 

同じような症状でお悩みの方は一度当院まで

ここまでお伝えした野球肩について、「よく似た症状だ」「同じような悩みだ」という方は当院までお気軽にご相談ください。

ご予約の際には、「このコラムを見た」「このコラムと同じような症状」などお伝えいただければ、よりスムーズに問診・施術を行わせていただきます。

【症状:大阪市天王寺区上本町 男性10代(中学生)】

 

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