足・膝

膝痛・変形性膝関節症

膝痛・変形性膝関節症について

まずは知ってください!
膝関節を痛めるのは人間の宿命です。


【体重と膝の密接な関係】
私たちが立ったり、歩いたり、座ったりする時には必ず膝関節が使われます。
常に酷使されていると言っても過言ではありません。
実際に膝関節にはどれくらいの負担がかかっているのかご存じですか。
実は歩行時には体重の3倍、階段の昇り降りでは体重の7~8倍の重さが膝関節にかかっています。

【体重60kgの人の場合】
体重60kgの人で例えると
歩行時には180kg。
階段の昇り降りでは500kg。
このような負担が膝関節にかかっています。

【二足歩行は膝を痛める大きな原因】
人間が二足歩行だということも膝関節を痛めやすい理由の一つです。
二足歩行だと構造上の観点から半月板に長期的に負担がかかります。
そのため、半月板の線維組織には小さな損傷や断裂が発生し、クッション性や機能性が失われます。
半月板の機能の低下は周囲の筋肉や関節や靭帯にも悪影響となり、膝全体が悪くなっていきます。
これらに加えて高齢になればなるほど疲労が蓄積されやすくなり、併せて半月板や軟骨が摩耗して減少し、痛みが発生しやすくなります。

膝関節には体重がかかりやすいことと、二足歩行によって半月板に長期的に負荷がかかることなどを考慮すると膝を痛めることは宿命的とも考えられます。

最も多い変形性膝関節症(O・A)とは
膝の痛みの原因は軟骨がなくなったことや、すり減ったからと考える方が多くいます。
しかし、実際には軟骨には痛みを感じる神経はなく痛みを感じません。
膝関節が痛みを感じてしまうのは軟骨がすり減った時に出た削りカスに滑膜が反応して炎症が起きてしまったり、軟骨がすり減って膝周囲の骨が露出し、骨のとげができたり、骨同士がこすれあって骨が変形したりして骨が変形してしまうことで起きます。
このことを変形性膝関節症といいます。
変形性膝関節症が進行していくと歩くだけでも膝が痛くなったり、単純な曲げ伸ばしだけでも痛みが出現したり、さらに悪化すると寝ている時や安静にしていても強い痛みを感じるようになります。
こういった痛み以外にも進行することで膝関節がもっと腫れたり、水が貯まったり、まっすぐだった足がO脚になったりします。

膝に痛みが発生したときはまず第一に炎症を止めてやることが重要です。
そして軟骨やその周囲の筋肉の負担を減らしたり、正しい体の使い方や膝関節への正しい体重のかけ方を知る必要があります。

太ももが原因の膝痛
加齢とともに負傷者や深刻度が増してくるのが膝関節です。
その膝関節にとって最も重要となる筋肉の一つに大腿四頭筋があります。
大腿四頭筋というのはその名の通り、4つの筋肉が一つとなるのでの四頭筋と呼ばれ、太ももの前側に位置しています。
スポーツをしている人なら膝をまっすぐ伸ばすと太ももの前側にある筋肉が硬くなり、触れることが容易です。
大腿四頭筋がなぜ膝関節に大きな影響を与えるかというと、大腿四頭筋は膝蓋骨(いわゆる膝のお皿の部分)に付着するからです。
膝蓋骨は膝関節の曲げ伸ばしの動作にとても影響するため、その影響が膝にも及びます。
太もも前側(大腿四頭筋)の調子が悪い→膝のお皿の調子が悪くなる→膝関節に余計に負担がかかったり、動きが悪くなり痛めやすくなる。

大腿四頭筋は50代から加齢に伴い筋力が低下していきます。
60歳代になると20歳代の筋力に比べて、25%~35%低下すると言われています。
この筋力低下が原因で、歩行する時の膝関節の衝撃を緩和しにくくなるので、膝の半月板や軟骨、靭帯などに悪い影響を招きやすくなります。
ですので、筋肉の現状維持だけを目標に置くと、どうしても加齢とともに筋力は低下していく傾向にあります。
末永く膝関節を使うために大腿四頭筋の筋トレやストレッチ等を行っていきましょう。

【半月板が原因の膝痛】
人間の体重のほとんど全てが膝にかかります。
その衝撃をやわらげるようにクッションの役割をしてくれるのが半月板です。
他にも関節の整合性を整えたり分散させる役割もあります。
半月板の周辺は3分の1程度しか血流が流れていないため、血流量の少ない部分が損傷すると再生が困難だといわれています。
また、半月板は加齢とともにクッション性がなくなったり、硬くなったり、薄くなったりして機能が低下します。
クッション性が悪くなると膝周囲への関節や軟骨や筋肉への衝撃が大きくなり、周辺への負担が大きくなり痛みを伴ったり、膝関節の曲げ伸ばしが困難になったりします。
そして結果的に変形性膝関節症へ移行してしまいます。

膝関節の負担を減らす方法を3つ!
①正しい歩き方を身につけることで足への衝撃を減らす。
どの方にも歩き方のクセや、体重のかけ方のクセや、身体のバランスの歪みがあります。
その影響によって例えば右足や右ひざだけがいつも疲労しているという人には左右のバランスを整え、左足・左ひざにも疲労の分散をさせることがとても重要となります。

②体重を減らして、膝関節への負担を減らす。
歩くだけで体重の約3倍の重さが膝にはかかります。
肥満傾向の方が適正体重にすることで膝関節への負担は大きく減ります。

③膝関節周りの筋肉の維持と関節のバランス調整
膝関節は360度いろいろな筋肉が付着して成り立っています。
一つ一つの筋力が低下することも悪影響ですし、どこかの角度だけ過剰に筋肉が発達していることも膝関節のバランスにとっては悪いです。
筋力の低下を防ぎながら筋肉バランスを整えることが重要です。


※初期の膝の痛みはレントゲン等には現れにくい傾向にあり、そういった方は歩き方を変えてやるだけで、痛みが軽減する場合は多くあります。
※お悩みの方は当院にて一度ご相談ください。

【女性 40歳代 浪速区 販売業】
友人の紹介で通院しました。
長い間悩んでいた膝の痛みがらくになり助かり、まだ徐々に良くなっていってます。
先生と話をして膝の痛みがなんで出るのかを教えていただき、それから考え方を変えて日常生活に膝への悪影響を減らすことができました。ありがとうございます。

【女性 50歳代 天王寺区】
あがらなかった膝をあげられるまで治してもらいました。
つまづくことも多くなっていたのも減り、足全体やむくみなどいろんな場所もらくになってすごく助かりました。

【女性 30歳代 夕陽丘 ヨガインストラクター】
走ると膝に痛みが出てこちらに伺いました。
先生がすぐに私のヒザの負担が外側にかかり過ぎと指摘してもらったのは驚きでした。どこでもヒザをマッサージしてもらってただけだったので。
ヒザの外側に負担の少ない走り方や歩き方など治療以外のことも熱心にご指導いただき感謝してます。

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