以下の文章をまとめると
☑生理痛の原因とは?なぜ起きるの?
☑生理痛・PMSにおすすめのツボ
☑健康なからだつくりにセルフお灸が最適!副作用もなく、薬に頼らないカラダに!
☑Q.お灸が生理痛にいい理由は何ですか?
☑Q.セルフお灸を始めたら急に月経になったのですが副作用でしょうか?
☑Q.ツボの場所に自信がないのですか・・どうしたらよいでしょうか?
生理痛の原因とは?なぜ起きるの?
月経(生理)が起こるしくみ
女性のからだは妊娠を行うために卵巣内で卵胞ホルモン(エストロゲン)が働いて排卵の準備を行います。
そして卵巣から排卵された卵巣は子宮に届くと、黄体ホルモン(プロゲステロン)の働きによって子宮内膜を厚くして妊娠の準備を行います。
子宮内膜内で受精卵に着床すると妊娠します。
着床をしなかった場合、子宮内膜は剝がれ落ちて体外に排出されます。
この時に、体外に排出するためにこの厚くなった子宮内膜へ受精卵が着床すると妊娠します。
しかし、着床しなかった場合、子宮内膜ははがれ落ちて血液とともに体外に排出されます。
この時に、体外に排出するためにプロスタグランジンというホルモンが子宮の収縮に作用することで体外に排出されるのですが、その収縮に伴って痛みが発症します。
生理痛・PMSにおすすめのツボ
三陰交(さんいんこう)
【ツボの取り方】
内くるぶしの一番高いところに小指を置き、指幅4本上にあるのが三陰交です。
【効果】
・女性特有の悩み全般
・ホルモンバランスの調整
・子宮の悩み
・生理痛、生理不順
※女性にとっての万能ツボと言われています。
太渓(たいけい)
【ツボの取り方】
内くるぶしとアキレス腱のあいだのくぼみの部分が太渓です。
【効果】
・足の血行不良改善
・冷え性
・足首の冷たさ
・下半身を温める
血海(けっかい)
【ツボの取り方】
ひざのお皿の上、内側角にくすり指をおき、指幅3本そろえて、人さし指があたっているところが血海です。
【効果】
・生理周期の乱れ
・経血量(出血量)が多い
・過多月経
・レバー状の大きな血の塊が混じる
・出血量が多い、少ない
・ナプキンがもたない
足三里(あしさんり)
【ツボの取り方】
ひざのお皿のすぐ下、外側のくぼみに人さし指をおき、指幅4本そろえて小指があたっているところが足三里です。
【効果】
・細胞、免疫活性化
・血流改善
・胃腸・消化器系の不調
・便秘・下痢
太衝(たいしょう)
【ツボの取り方】
足の甲の上、第1指(親指)と第2指の骨が交わるところにある、くぼみが太衝です。
【効果】
・イライラ、ストレス、心疾患
・足指先の冷え
・肝臓の悩み、二日酔い
・血液関係の悩み
【上記で紹介したツボはこんな時でも使うと効果的です】
〇生理痛がひどく日常生活が送ることが困難
〇生理前のストレス、イライラが辛い
〇運動、スポーツできない
〇不正出血、月経過多
〇頭が頻繁にぼーっとする
〇頭痛、肩こり
〇子宮内膜症、子宮筋腫(子宮内組織の癒着)
〇授業に集中できない、学校を休んでしまう
〇思春期の生理痛
健康なからだつくりにお灸が最適!副作用もなく、薬に頼らないカラダに!
お灸女子がブーム
近年、お灸の人気が再燃しています。
昨今のウイルス対策や免疫力などの観点から「自分で自分のからだを養成・予防ができるアイテム」として注目されています。
非常に手軽でローコスト、短時間で終えられるため、若者からお年寄りまで、女性を中心に急増しているため「お灸女子」という言葉が使われたりしています。
セルフお灸で自己メンテナンス
お灸の最大の特徴はツボを温めることで血行が改善されることと細胞の活性化です。
お灸を行うことで血行が改善して自然治癒力が高まり、疲労回復、免疫力の向上ができます。
その他にも血流量の増加や、ホルモンバランス・自律神経も整い、その反面、副作用なほとんどゼロであるのに非常にローリスクで高い効果が期待できます。
そんなお灸が手軽に自分でできるため自らお灸を行う「セルフお灸」が徐々に普及してきています。
※当院でも膝の痛みでお悩みの方が、数週間のあいだ自宅にてセルフお灸を行った結果、痛みが大きく軽減して歩きやすくなったというケースがあります。
患者様から頻繁に「自宅で何かケアできる方法はない?」という質問をよく受けますが、セルフお灸をご紹介しています。
お灸は東洋医学というカテゴリーに扱われます、東洋医学の特徴として「自己免疫力を高める」「副反応がない」などが特徴として挙げられるため、老若男女問わず、目先の健康だけでなく、未来の健康に対して行えるのがお灸のメリットです。
最近では西洋医学のカテゴリーにあ病院に通いつつ、自宅で東洋医学のお灸を行う二刀流の方もおられます。
お灸が生理痛にいい理由は何ですか?
東洋医学では症状を治すだけではなく、原因の根本部分を解消することを目的としています。
東洋医学であるお灸をすることで生理痛やPMSになりやすい体質そのものを解消していくことができます。
具体的には生理痛やPMSの原因と想定される骨盤内臓器の不調、ホルモンバランスの乱れ、血行不良、冷え性、新陳代謝の低下、筋肉の疲労、ストレスなどに対してお灸でアプローチすることができます。
体質改善をすることができれば、薬を服用するリスクや副作用による体調不良に不安を抱えることはなくなります。
セルフお灸を始めたら急に月経になったのですが副作用でしょうか?
いきなりで不安を感じられたかと思いますが、同様の症状が起こる方はおられます。
しかし、副作用ではありません。
お灸の刺激によって急激に下半身(子宮や骨盤)の血行促進が進行したためだと考えられます。
生理痛の悩み、生理不順や月経血の関係でお悩みの方は身体が慢性的に冷えている方が多く、血行不良によって、体質・体温などが悪い状態にあります。
そういった方々は子宮内で剥がれた子宮内膜が滞っていたり、血液が溜まったり、骨盤内や子宮自体の血流が悪くなっています。
お灸をすることで身体の血流改善と共に新陳代謝のスイッチが入ったとお考え下さい。
つまり、当初の副作用ような症状は、まず最初に「古くて悪いものを出す」という身体の新陳代謝が始まったサインです。
実は当院でも多い例ですが、鍼灸施術や骨盤矯正を行うことで急激に体質が改善され、数ヶ月間生理が来なかったのに施術の数時間後や直後に来たという例もあります。
※他にも以下のようなケースがあります
・お灸を始めたら数ヶ月ぶりに月経が来た。
・始めてからすぐに月経が来て、その2週間後にまた月経が来た。
・生理周期が35日程度だったのに、急に26日で来た。
これらは実際にあった例です。
どの方も最終的にはセルフお灸を行うことで上記の不調や以前までの悩みは解消されています。
しかし、開始当初は副作用のように通常とは違う身体の変化が現れたりしますが、お伝えしているように新陳代謝(良い循環にするために古くて悪いものを出す)が行われているためとご理解いただきご安心ください。
特に開始当初は副作用のような変化がみられることもありますが、数ヶ月続けることで当初の症状は落ち着き、次第に生理痛や生理周期の不調は解消されていきます。
ちなみに改めて「新陳代謝(しんちんたいしゃ)」の意味を調べてみました。
意味:「新陳代謝とは、古いものが新しいものに次々と入れ替わることを言う。特に、健康法や美容法において「細胞の新陳代謝」などという使われ方をする・・・・」と続きます。
参考:Wikipedia
ツボの場所に自信がないのですか・・・どうしたらよいでしょうか?
安心してください。
とてもとても的確なツボの位置を見つけなければならないわけではありません。
というのも実は「ツボの位置はだいたい」と考える程度で結構です。
実際、私たち鍼灸師もビチビチにツボの位置にハリやお灸をしているわけではありません。
実はツボの位置を目安程度に使用して、そのツボの周囲(500円玉の面積ほど)の肌の水分量や乾燥具合、筋肉の硬さ、肌の膨らみやへこみ、温度差がないかを読み取っています。
つまりツボ周囲を触診して、「なんか冷たい」「明らかに固い」「皮膚表面が乾いている」というように「なんかここ周囲に比べて変!」と感じ取ってその場所に施術を行うということです。
「そうは言われても・・・その言ってる場所がわからない・・・」と考えてしまうかもしれませんが、ツボにマッサージしたりセルフお灸をしたりすると最初のうちはわからないと思いますが、続けていくと驚かれるかもしれませんがほとんどの方がそのツボ周囲の変化を感じ取れるようになり、どこを刺激すべきかというのがわかってきます。
ですので、最初のうちは間違っているかもしれませんが、なんとなくのイメージでも大丈夫ですので、ツボの位置を探し、その周囲の「なんかここ周囲に比べて変!」を探して刺激してみてください。